研究室の理念
人類は古くから、書物や図書館という形で自らの知識を「外部記憶」として保存してきました。現代において、その外部記憶は巨大なデジタル・データベースへと変貌を遂げています。当研究室では、人がこの膨大な外部記憶をどのように操作し、自らの思考と統合しているのかを、大規模言語モデル(LLM)を通じて探求しています。
その実践的な成果として、私たちは二つの医学文献検索・分析アプリケーションを開発しました。自然言語による曖昧な問い、あるいは問いですらない文字列を手がかりに、広大で多層的な論文空間から、求める情報へ到達するにはどうすればよいのか。これは単なる情報検索の効率化にとどまらず、「人の意図」と「外部記憶」を繋ぐ認知的なインターフェースの実験でもあります。
私たちは今後、この外部記憶操作の対象を医学(PubMed)から芸術(オペラ)、そして哲学へと拡張していく予定です。万年筆で原稿用紙に向かっていた時代の精神と、最先端の人工知能が交差するこの領域で、新たな「知性学」の可能性を探ることを目指しています。
新着情報
- 2026.05.14 【公開】知性学研究室ホームページを公開しました。